快眠への扉 Top >  「眠り」のしくみ >  高齢者の睡眠

高齢者の睡眠

スポンサードリンク

 高齢者の睡眠の特徴は、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒といった現象が一般的にみられることです。睡眠の質についても、深い眠りが極端に減り、全体的に浅い眠り(ノンレム睡眠の1段階や2段階)が増える傾向にあります。つまり睡眠の質が低下するのです。


 その結果、日中覚醒の状態が悪くなり、うつらうつら居眠りすることが多くなります。また、年齢とともに体内リズムの周期も短くなるため、睡眠時間帯が早い時刻に固定されてしまう「睡眠相前進症候群」という睡眠障害を発症する場合があります。高齢者が夕食後といった早い時間帯から床に就き、早朝3時くらいに目が覚めてしまうのは、こういった理由があります。このような睡眠の傾向は、加齢に伴う脳の機能低下によるものであり、人間である以上避けられない現象とされています。


 また、それとは逆に不眠を訴える場合も少なくありません。その原因も脳の機能低下によるもの以外に、高血圧や糖尿病、慢性の疼痛性疾患など、高齢者に多くみられる疾患の薬の副作用であることも少なくないといわれています。そのほか、高齢者の傾向として考えられるのは、一般的に若い時代と比べて、外出する機会が次第に少なくなって社会との関わりが薄くなったり、また一人暮らしの場合など人と話す機会が減ってくるということです。こういった状況下では、日光に当たる量や運動量が減少したり、脳への刺激が減ったり、孤独感や心配事などの精神的な不安要因を抱えることになるので、不眠症状へとつながりやすくなります。


 若い世代にも共通していえることですが、睡眠の質を少しでも改善するためには、日光を浴びながら外を散歩するなどの運動習慣を維持し、日中の活動量を増やして適度に疲労することが大切です。さらに、新しい趣味を持ったり、人と交流の機会を増やすなど前向きなライフスタイルを構築することも見逃せない視点となります。


 そして、張りのある生活を維持しつつ、「老年期に入ったら睡眠の質は悪くなる」という事実を受け入れ、自分自身の気持ちのなかで折り合いをつけていくことが大切になってきます。

         

「眠り」のしくみ

私たちは一晩のなかで、「深い眠り」と「浅い眠り」を交互に繰り返しています。

なぜ2種類もの眠りが存在しているのでしょうか。

また、なぜ睡眠中に夢を見るのでしょうか。

眠りのしくみについて解説していきます。

関連エントリー

睡眠の周期(ノンレム睡眠とレム睡眠) 「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」 レム睡眠とノンレム睡眠の役割 夢の謎 赤ちゃんの睡眠 高齢者の睡眠