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赤ちゃんの睡眠

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 赤ちゃんの睡眠は、厳密にいえば大人の睡眠と少し異なります。大人に眠りと同様にノンレム睡眠とレム睡眠はありますが、赤ちゃんのノンレム睡眠のことを「静睡眠」、レム睡眠のことを「動睡眠」と呼んで区別しています。


 普通、大人の場合、ノンレム睡眠には4つの段階がありますが、赤ちゃんには段階を明確に分けられるほどの脳波の違いが認められません。したがって、大人のレム睡眠とは異なると考えられています。一方、レム睡眠時、赤ちゃんの脳は活発に動いていることが認められており、このため動睡眠と呼ばれています。


 動睡眠の役割は脳をつくること、つまり未成熟な脳を発達させることにあります。このため、赤ちゃんの動睡眠の割合は多くなります。赤ちゃんの睡眠時間の3分の2は、動睡眠で占められていますこの動睡眠、つまりレム睡眠は年齢とともの次第に減っていき、大人になると睡眠時間に占めるレム睡眠の割合は5分の1ほどになるといわれています。


 赤ちゃんの睡眠を特徴づけるものとして、レム睡眠時の表情があります。一般的にレム睡眠時の赤ちゃんの表情はとても豊かなのです(大人には殆どみられません)。急速眼球運動はもちろんのこと、口を動かしたり、微笑んだりというように、周囲が見ても「この子は一体どんな夢を見ているのかしら」と感じずにはおれないほど愛らしいものです。


 また、さらに赤ちゃんは、ノンレム睡眠とレム睡眠の組み合わせに違いがあります。大人の睡眠はノンレム睡眠の浅いところから始まって、それが徐々に深くなり、その次にレム睡眠へと移行します。しかし、赤ちゃんの睡眠は、最初に動睡眠(レム睡眠)が見られる傾向にあります。赤ちゃんが授乳の最中など急に脱力して眠りに落ちることがありますが、これがまさに動睡眠に入った証しなのです。


 そして、睡眠時間の多さも赤ちゃんの特徴です。睡眠と覚醒のリズムを小刻みに繰り返しながら、大人の倍の時間は睡眠に費やします。個人差はありますが、赤ちゃんは一日16時間くらいは眠ります。このように小刻みに眠るのは、昼間は活動し夜は休息するという体内時計による一日のリズムが完成していないからです。このリズムが完成する兆しがみえるのが生後3~4ヶ月頃とされています。この時期に気をつけなければならないのは、昼間の授乳は日の光が差し込む明るい場所で行い、逆に夜間は周囲を暗くして授乳したり、あやしたりするなど外界の昼夜のリズムに合うように意識する必要があるということです。こういった配慮がないと、体内時計がいつまでたっても上手く機能しなくなります。

参考:『上手な快眠術』井上昌次郎監修(実業之日本社)

         

「眠り」のしくみ

私たちは一晩のなかで、「深い眠り」と「浅い眠り」を交互に繰り返しています。

なぜ2種類もの眠りが存在しているのでしょうか。

また、なぜ睡眠中に夢を見るのでしょうか。

眠りのしくみについて解説していきます。

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