睡眠改善薬
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睡眠改善薬とは、睡眠薬とは違った作用の仕方で眠気をもたらす薬で、主に一時的な入眠障害(寝つきが悪い)に効果的とされています。睡眠改善薬は海外では広く用いられているますが、日本では歴史が浅い薬です。睡眠薬は医師の診断のもと処方されるのに対し、睡眠改善薬は処方箋が無くても、薬局で購入が可能であるという違いもあります。
睡眠改善薬として広く知られているのは、2003年の4月に販売開始されたエスエス製薬の『ドリエル』という商品です。この睡眠改善薬の特徴は、抗ヒスタミン剤系であるということです。抗ヒスタミン剤というのは風邪薬やアレルギーの薬に含まれている成分で、眠気をもたらす作用があります。抗ヒスタミン剤には、神経伝達物質のひとつであるヒスタミンの働きを抑制する作用があります。ヒスタミンの働きは、脳の神経細胞を興奮させて覚醒を維持・調整することであるため、抗ヒスタミン剤の含まれた薬を服用すると睡眠鎮静作用が現れるのです。
ベンゾジアゼピン系などの睡眠薬の作用は、GABA受容体と呼ばれる神経伝達物質の働きをよくし、脳の興奮を鎮めることによって眠気を得ようとするものです。このように睡眠改善薬と睡眠薬とでは、作用機構が異なります。つまり、覚醒しようという物質の働きを抑えるのか、眠りをもたらす物質の働きを亢進させるのかという違いがあります。前者が睡眠改善薬です。
睡眠改善薬が薬局で入手できるのは、成分としての抗ヒスタミン剤(塩酸ジフェンヒドラミン)が風邪薬などに広く用いられているためです。
睡眠改善薬は2、3日程度の一時的な不眠に対して使用するべきもので、不眠の症状が1週間以上続く場合や既に医師の診断を受けている方は使用するべきではないとされています。
2007年3月よりグラクソ・スミスクライン(株)が『ナイトール』という商品で、、大正製薬が『ネオデイ(neoday)』という商品で睡眠改善薬を発売開始しました。そのほか、資生堂薬品の『ドリーミオ』、ライオンの『グッスミン』(こちらは食品の扱い)などがあります。