夢遊病
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夢遊病とは睡眠中に起こる異常行動のひとつで、無意識のままに起き上がって徘徊するなど、複雑な一連の行動のことをいいます。徘徊のあと、自分一人で再び寝床に戻る場合もあります。夢遊病では脳が半分覚醒しており、感覚器官は機能しているので障害物を避けたりすることができます。夢遊病の人は周囲の働きかけには反応せず、完全に覚醒させることは困難で、無理に制止しようとすれば行動異常が増強される場合もあります。本人は、翌日目覚めたときに全く覚えていないのが特徴です。夢遊病は、専門的には「夢中遊行」といいます。
夢遊病は夢で見ていることを体現化していると思われがちです。しかし実際にはそうではなく、夢遊病は夢を見ることが少ない深いノンレム睡眠(第3段階と第4段階)のときに多く起こります。深いノンレム睡眠中に、外部から刺激を受けて、眠りから覚めることなく行動を起こすと考えられています(レム睡眠下で起こる異常行動は「レム睡眠行動障害」といい、夢遊病とは分けて扱われます)。
子供の夢遊病の好発年齢は3歳から8歳で、殆どは数年で(思春期までに)消失します。したがってこのような場合、周囲が不必要に神経質にならず、危険がないように家の中の環境を整備することと、見守る心が必要です。
一方、夢遊病は成人においても出現することもあります。夢遊病の原因の背景には、現実生活のなかでの欲求不満や葛藤を適切に処理できておらず、そのことの無意識の表現が「夢遊病」であるとされています。このような場合、精神療法が必要とされます。また薬物療法も適用される場合もあります。