快眠・安眠と寝室環境②
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眠りに影響を与える寝室環境・睡眠環境の要素のうち、「照明の明るさ」、「音」、「香り」について触れていきたいと思います。
【寝室の照明】
照明には色々の種類があります。その代表は、「蛍光灯」と「白熱灯」です。一般家庭では、その明るさと経済性から蛍光灯を使用していることが多いと思います。
蛍光灯は昼間の太陽の光に近く、仕事や食事をするなどの状況には適した青白い照明で、脳を覚醒させる効果があります。一方、白熱灯は夕陽の光に近く、温かみのあるオレンジががった照明で、気持ちを落ち着かせる効果があるとされています。このように人間の心理状態に、光(強弱と色合い)の与える影響には大きいものがあります。
このように昂ぶった気持ちを静める効果があり、睡眠体勢に入るのに適した白熱灯ですが、寝室の照明を全て白熱灯に変えるのは経済性から考えても躊躇することと思います。その場合、補助照明、つまり間接照明として白熱灯のスタンドなどを導入してはいかがでしょうか。
寝室に入ったら蛍光灯を消し、白熱灯に切り替える。適度な暗さと温もりのある光。その光が寝室全体に微妙な陰影をつくりだし気持ちを落ち着けてくれることでしょう。このような状態で、しばらく物思いに耽っていると以外に早く眠りが訪れてくれるかもしれません。
【寝室の音】
私たちが暮らしているこの世界に無音の状態はありえません。周囲全てが何がしかの音に満ちています。日中気にならない音であっても、眠れない夜に耳に入ってくると気になって入眠を妨げることがあります。
例えば、最近では少なくなりましたが、時計の秒針が刻む「コチコチ」とした音も場合によってはうるさく感じることがあるでしょう。寝室にはアナログの時計を置かないほうが無難といえます。
安眠を妨げない騒音のレベルとしては、30デシベル(静かな散歩道で木の葉が風にゆれる音程度)以内とされています。家の中の音だけでなく、外界からの音も侵入してくることを考えると、この騒音レベル以下の寝室環境を獲得することは容易なことではないかもしれません。
家の中の音が気になって眠れない場合は、音の根本を解決する必要があります。寝室近くに設置してある家電製品等の作動音が原因なら、配置を変えることも必要かもしれません。また、配置を換えないまでも防音材、吸音材、遮音材などを音の発生源周りに工夫することによって、かなりの音を防ぐことが可能になる場合もあります。簡単なリフォーム程度ならコスト的にも安くつくこともありますので、専門家に相談することも一方法かもしれません。
一方、別の手段としては「耳栓」を使用するという方法もあります。旅行グッズを扱っているお店やドラッグストアなどで様々な種類のものを取り扱っています。遮音性に優れ、耳に入れても違和感の少ないものもあります。投資額もリフォームに比べると少なくすむので、試してみる価値があるのではないでしょうか。
【寝室の香り】
香りが精神の状態に影響を及ぼすことは、「アロマテラピー」が普及したこともあって広く知られるようになりました。
ハーブの中には、その鎮静作用から「不眠」に効果的とされるものもあります。またお香には疲労回復、睡眠作用、精神安定などの作用があります。ただし、きつい匂いや自分に合わない匂いは却って不快な気分になり逆効果ですので、香りは慎重に選ぶ必要があります。
西洋や和のアロマテラピーによらずとも、植物の香りで癒される人もいるでしょう。実際、キンモクセイやキョウチクトウ、アイリス、カスミ草、トルコキキョウの花などの香りは不眠症や精神安定に効果があると言われています。植物の香りは、それ自体きついものではありませんし、寝室に彩りをそえることにもなります。殺風景な寝室をやわらかな雰囲気にし、きっと気持ちが落ち着くことでしょう。
ただし、香りは個人の好みが分かれる要素です。パートナーがいる場合は、よく相談のうえ導入されることをお勧めします。
『快眠・安眠と寝室環境①』では、寝室環境の要素のうち、「寝室の広さ」「寝室の温度」「寝室の湿度」について触れています。よろしければ、参照ください。