快眠・安眠と寝室環境①
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寝具ほどではないにせよ、寝室環境、睡眠環境が「眠り」に与える影響には大きなものがあります。寝室の環境を整え、落ち着いた空間づくりが可能になるならば、その環境はあなたをきっと快眠の世界へと誘ってくれることでしょう。
寝室環境と一言でいっても、様々な要素で成り立っています。考えられる要素としては、まず「寝室(の広さ)」そのものに始まり、「室温」、「湿度」、「照明の明るさ」、「音」、「香り」などに至るまで多くのものがあります。全てを満足する寝室づくりはできないにしても、このうちの一要素でも工夫することによって、安眠できて快適な状態や睡眠空間が得られるならば、取り組んでみる価値があるのではないでしょうか。寝室は、ただ寝るだけの場所ではないかもしれません。
【寝室の広さ】
その人の住んでいる、または住むことができる住環境にもよりますが、寝室は広くても狭くても眠りやすさに影響を与えるものです。
一人で眠るか複数人で眠るかで異なってきますが、睡眠に適した空間という視点で考える場合、ある程度のゆとりが必要です。布団の場合、大人一人あたり畳3枚分のスペースは欲しいところです。家具などを置くことも考慮に入れると、夫婦の寝室で8畳は必要と思われます。
ベッドの場合、シングルベッドで6畳、ツインで10畳といわれています。これは必要最小限の家具などのスペースも考慮した値です。ベッドの快適性や機能性は万人が認めるところですが、思った以上に空間を占有する寝具でもあります。
一方、広すぎる寝室を考えた場合どうでしょうか。必要以上の広さは、精神的に落ち着きの無さを生じさせます。ある程度の囲まれ感がないと落ち着かないという人が意外と多いものです。この場合、ベッドや布団周りに衝立てや背の低い家具などをうまくアレンジして工夫すれば、心地よい空間づくりができるかもしれません。
【寝室の室温】
最近はエアコンの普及率も高くなり、各部屋冷暖房完備といった居住環境も珍しくなくなってきました。
睡眠に快適とされる室温は、夏場と冬場で異なってきます。
夏場の場合、入眠に適した室温は26℃から28℃とされています。冷房を使用する際は、一晩中使用することがないよう注意したいものです。体が冷えすぎて体調を崩す原因となったり、翌朝体がだるいなどの症状が現れかねません。タイマーを有効利用して、寝入りばなの2時間程冷房を使うようにしたいところです。また、冷房の冷たさが苦手という人は扇風機を使用するのも手です。この場合もタイマーをセットして短時間、頭側か足元側から微風を送ってやれば快適です。しかし、いずれの場合も、直接風が体に当たらないよう工夫が必要です(汗をかいた皮膚に風が当たると、蒸発する際に必要以上に体温を奪ってしまうからです)。
一方、冬場の場合は、入眠に適した室温は18℃から23℃とされています。暖房を使用する場合は、就寝の1、2時間前から寝室を暖めておくとよいでしょう。暖房も長時間使用すると空気が乾燥しすぎてしまい、のどを痛めたり風邪の原因にもなりえますのでタイマー機能を有効に使用したいものです。また、空気の乾燥を防ぐために、加湿器を利用したり、寝室に湿った洗濯物を干しておくという工夫の仕方もあります。
【寝室の湿度】
寝室の快適な湿度は、約50%といわれています。この50%という湿度、冬場は維持しやすいのですが、熱帯夜が続く夏場などの場合実現するのも容易ではありません。こういったときは、エアコンの除湿機能を使用することが好ましいといえます。「冷風にせずに除湿モードにする」、必要以上に温度も下がらず、かつ湿度も下げることができ、快適な睡眠を約束してくれる便利な機能です。
この項では、寝室環境、特に「寝室の広さ」、「寝室の温度」、「寝室の湿度」について触れました。その他の寝室環境に関わる要素については、よろしければ『快眠・安眠と寝室環境②』を参照ください。