いびき(鼾)
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皆さんは、睡眠中に「いびき(鼾)」をかいているでしょうか?パートナーから「うるさくて、眠れなかった・・・」と言われたことは? 社内旅行などで同室になった人からクレームを受けたことは? 一人暮らしが長い人などは、自分がいびきをかいていることすらも分からないのかもしれません。
しかし、たかが「いびき(鼾)」と侮ることはできません。睡眠障害の原因となったり、またその背後に重大な疾患が隠れていたり、はたまた内臓に負担をかけていたり、習慣的な「いびき」が高血圧や心臓病など疾患を引き起こす引き金となる可能性も指摘されています。
いびき(鼾)の音は、空気が鼻孔、口、喉などの上気道を通過するときに発せられる摩擦音であったり、気道の分泌物が振動することによって生じます。臥床した際に、気道に十分な広さが確保されていればスムースに空気が通過するため、いびきは起こりません。
【いびき(鼾)の原因】
空気の通り道である上気道は、横になると重力の影響もあり狭くなるのが一般的です。それに加えて睡眠に入ると、緊張が緩み筋肉が弛緩することと、何らかの原因が重なって上気道がさらに狭くなります。このため、呼吸のたびに「いびき」を発するようになります。いびき(鼾)の原因とされるものを少し細かく分類すると以下のようになります。
■肥満のため、軟口蓋(上顎の硬口蓋の奥にある柔らかい部分)や
咽頭壁に脂肪がついて気道が狭くなっている。
■鼻腔・口腔・咽頭に病気がある
たとえば、鼻筋の曲がった鼻中隔湾曲症であったり、鼻の奥にある
粘膜組織「咽頭扁桃(アデノイド)」に肥大があると鼻から呼吸が困難
になる。 子供のいびきの原因は、このアデノイド肥大が多いといわれ
ている。
■口蓋垂(のどちんこ)が大きい場合、それが呼吸の障害になる。
■アルコール(飲酒)を飲むことによって、喉の筋肉の緊張低下が
促される気道が狭くなることに加え、血管が拡張して喉の粘膜が
腫れるため気道が狭くなる。
■風邪による鼻づまり、アレルギー性鼻炎による鼻づまり。
■高すぎる枕が、のどを圧迫し気道の狭窄につながる。
■睡眠薬を服用している場合、睡眠薬の筋弛緩作用によって喉の
筋肉が緩むため、気道が狭くなりやすくなる。
【いびき(鼾)の弊害】
アルコールを飲んだときや、様々な要因で疲労が蓄積しているときなどは一過性のいびきをかくときがありますが、心配しなければならないのは常習性のいびきです。懸念される弊害の幾つかを以下に記します。
■いびきの度に小さな覚醒が起きるため(本人は無自覚)、質のよい
睡眠が得にくい(浅い睡眠が多くなる)。
■睡眠時無呼吸症候群の原因となる。いびきをかくからといって、必ずしも睡眠時無呼吸症候群ではない。
■いびきは睡眠中の一種の呼吸障害であるため、呼吸のストレスから
血圧の上昇が起きる。これを繰り返していると高血圧や不整脈を招く
危険性がある。
■睡眠中のいびきによって、脳や体の隅々に十分な量の酸素を取り込む
ことができなくなる。この低酸素状態が脳血管障害や心筋梗塞といった
疾患を招く危険性がある。
【いびき(鼾)の治療】
いびきの原因は人によって様々です。したがって、対策としては、まず耳鼻咽喉科、睡眠障害を専門にしている精神科、神経内科等の医療機関に相談し、原因を特定してもらうことから始める必要があります。そのうえで原因に応じた治療を速やかに受けることが大切です。
ここでは、家庭でもできる、簡単ないびきの防止方法を以下に記します。ひょっとして、いびき対策に効果があるかも・・・・。
■横向きになって眠ると、気道の狭窄が緩和される。敷布団または枕に
傾斜をつけることによって横向きの姿勢を維持できるようにする。また、
パジャマの背中の部分にポケットをつけ、その中にテニスボールを入れ
て仰向けに寝れないようにするといった方法もある。
■市販の「マウステープ」を使用し、口を閉じて鼻呼吸で眠る習慣をつける。
■鼻の中に「磁気クリップ」を着けて鼻呼吸を楽にしてみる。
また、「鼻孔拡張テープ」を鼻に貼り、鼻呼吸を促進させる方法もある。
■口にはめる「マウスピース(スプリント)」のようなものも市販されている。
上下の歯を矯正固定することによって、横になったときの顎の後退を
防ぎ、空気の通りをよくする効果がある。
■「点鼻薬」を使用して鼻腔に潤いを与え、鼻呼吸を促進させる。