レム睡眠とノンレム睡眠の役割
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深い睡眠であるノンレム睡眠は、大脳が大きく発達した人間や他の哺乳類などの高等動物、鳥類にしか見られない睡眠です。このためノンレム睡眠は、「進化した眠り」とも呼ばれています。
ノンレム睡眠の役割は、覚醒時にフル稼働している大脳を冷やして休息を与え、そして回復させることにあります。眠くなってくると手足が温かくなるのはそのためで、手足といった部分から体の中の熱を放散させているのです。ノンレム睡眠に入ると、体温だけではなく血圧、心拍数、呼吸数なども低下していきます。
これに対し、大脳皮質が未発達の魚類や両生類、爬虫類にも見られるレム睡眠は、エネルギーを温存し、身体の疲労を回復させることを主な目的としています。
上記のような変温動物はレム睡眠によって体を冷やしていますが、恒温動物である人間などはレム睡眠によって体を冷やすことができません。
レム睡眠中は、血圧が上昇したり、呼吸数や脈拍数が乱れたりするなど、ノンレム睡眠期とは明らかに異なった特有の生理的特徴を示します。
また、この時期に夢を見ていることが多く、大脳の中で情報の整理や記憶の定着が行われているといわれています。
人間などの恒温動物がノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返す理由として考えられていることには2つあります。
まず一つ目として、ノンレム睡眠によって冷え切った脳の温度をレム睡眠の働きで一時的かつ定期的に高め、温度低下の影響で脳の機能が損なわれるのを防いでいるのではないかということです。
そして二つ目としては、レム睡眠は眠りの周期の後半部分に出現することから、脳を活性化して起きるための準備をしているということです。深い眠りの状態から覚醒の状態へと一気に移行するのではなく、その間にレム睡眠を位置づけることによって緩やかに覚醒状態へと移行し、脳に与えるストレスを緩和していると考えられています。