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体内時計とは

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 時間がくればおなかがすく、時間が来れば眠くなる、朝になると目が覚めるというのが人間が本来持っている生活のリズムです。この睡眠と覚醒のリズムは脳のある部分の働きによってコントロールされており、『体内時計』と呼ばれています。


 私たち人間が夜になると眠くなるのは、単純に一日の活動の結果疲れたからではなく、体内時計の働きによってもたらされるものなのです。


 私たちの体の中で体内時計の働きを司っている部分は、「視交差上核」という場所だと考えられています。視交差上核は脳の中の視床下部にあります。正確にいうと、両目の網膜から視覚情報を伝える視神経が交差するところがありますが、この真上に視交差上核はあります。外界の明るさや暗さといった刺激(信号)が視神経を通って体内時計のある視交差上核に入ってきます。この信号をもとに「時計の針」を微妙に調節して、一日のリズムをつくっています。


 視交差上核がある視床下部は、食欲や性欲にかかわる中枢のほか、呼吸、体温、心拍数、血圧などの調節やホルモンの分泌にかかわる中枢が集まっています。体内時計は、これらの中枢を時間的に管理・調節することによって、体のリズムをコントロールしています。


 地球の自転は24時間で1回転ですが、体内時計の周期は約25時間といわれており、約1時間のズレがあります。なぜ1時間のズレがあるのか詳しくはわかっていません。地球上では季節によって昼と夜の長さが変化しますが、この変化に適応していくために体内時計は1時間のズレ(余裕)を持っているものと考えられています。


 私たちの体(脳)は、毎日1時間という体内時計のずれを、光の強弱(明暗)などの影響を受けて修正しています。体内時計のずれは、光だけでなく、仕事をきまったスケジュールに沿って行ったり、きまった時間に食事をしたりなどといった社会的な要素や、運動をすることによっても修正することができます。


 また、この体内時計によってコントロールされている私たちの体のリズムですが、この一日の周期で変動する生体リズム(体内時計の刻むリズム)は、専門的な言葉で「サーカディアンリズム」とか「概日リズム」と呼ばれています。(「サーカディアン」とはラテン語で「約1日」という意味があります。「サーカ」=「おおむね」、「ディアン」=「1日」)


 このサーカディアンリズムの存在が発見されたのは、18世紀後半のことです。光のないところでも、植物の葉(ヘリオトープの葉)が規則的に閉じたり開いたりするところから、生物のなかにも時計らしきものの存在があることを発見したのです。体内時計が「生物時計」とも呼ばれているのは、こうした所以です。この生物時計に関する論文を発表したのは、フランスの天文学者ド・マイランだといわれています。そして、人間にも生物時計、つまり体内時計があることを示したのがドイツの生理学者ユルゲン・アショフです。


 この「サーカディアンリズム」は私たちの生活リズム全体を管理しているものです。これは、人間本来のリズムですから、これに反して行動することは、体に変調をきたす原因にもなりかねません。

         

体内時計

私たちは自分の体のなかに「体内時計」と呼ばれる機能を持っています。

「体内時計」とは何を意味し、そして私たち人間の活動にどのような影響を与えているのでしょうか。

「体内時計」と「眠り」との関係について解説していきます。

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