入眠儀式で睡眠モードを作りだそう
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入眠儀式とは、私たちが寝る前に習慣的に行っている幾つかの行動のことをさし、「就眠儀式」「睡眠習慣」とも表現されることがあります。こられの行動をすることによって反射的に、なおかつ無意識的に自分の脳に「もう寝るんだ」と感じさせ、スムースな入眠につなげていくことを目的としたものです。つまり、行動が脳に送る「眠りのサイン」であり、条件反射の一種といえるでしょう。
たとえば、枕が変わると眠れないという話をよく耳にします。これは、「普段使用している枕と違う」ということが入眠儀式に反しているからです。また、旅行に行くと眠りにくく感じるのは、自宅で習慣として行っている入眠儀式が旅先では実行不可能であることによるものです。
入眠儀式は人によって様々です。人によっては、布団の中で本を読むことであったり、お気に入りのぬいぐるみと共に床に入ることであったり、神様にお祈りすることであったり、ストレッチ体操をすることであったりするかもしれません。これらの行動が習慣的に毎日繰り返され、「 寝る前の行動 ⇒ 快眠 」という流れが自然に定着していくなかで、いつのまにか「入眠儀式」として確立されてくるものです。また、寝る前に歯を磨くこと、パジャマに着替えることなどといった、ごく自然に行っていることも、入眠儀式に含まれます。
しかし、この入眠儀式もこだわりを持ちすぎたり、発展させすぎると逆効果になる場合があります。たまたま、寝つきが悪い日があったりした場合、「そういえば、入眠儀式のやり方が普段と少し違っていた」などというよう、不眠の原因を入眠儀式と結びつけてしまうと最悪です。その結果、寝る前に入眠儀式を確実に寸分の狂いも無く行わないと眠れないのではないかと脅迫神経症気味になり、「毎晩、入眠儀式を5つほどしないと眠れない」事態に陥ってしまうのです。
自分ならではの入眠儀式を持つことは、意識を睡眠モードに切り替えるためになくてはならないものです。しかし、重要なのは、入眠儀式としている行動が精神をリラックスできるものであること、場所が変わってもできるようなものであること、そして入眠儀式そのものを大切にしながらも「こだわり」すぎないことだといえるでしょう。
入眠儀式の本質は「気持ちが落ち着くこと、リラックスできること」にあります。本来、規則正しい生活を送っていれば夜になると自然と眠くなり、特に何もしなくても安らかに眠りに就くことができるものです。その眠りへの自然な生体リズムを、よりスムースにさせる添加剤的なものが入眠儀式なのです。