ナルコレプシーとは
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ナルコレプシーは、日中激しい眠気に襲われる睡眠障害で、過眠症の一種です。
ナルコレプシーの特徴としては、通常なら眠ってしまうことなど考えられない状況下でも、時と場所に関係なく眠り込んでしまうということが挙げられます。
ナルコレプシーの患者は、いきなり眠りに落ち、しばらく眠ると目を覚ましますが、数時間もするとまた眠りに落ちてしまいます。こう時状態を日中繰り返してしまうのです。
ナルコレプシーには、以下のような4つの特徴が認められます。
【日中の過度の眠気】
日中、突如出現する耐え難い眠気のことです。この眠気は仕事中であろうが、会議中、車の運転中、人との会話中など、時と場所を選ばず出現します。この睡眠発作の持続時間は数分から数十分ですが、発生頻度は個人差があり、多い人では数百回に及ぶ人もいるといわれています。
【情動脱力発作】
この発作は強い感情によって引き起こされます。たとえば、楽しくて大笑いしたり、驚いたり、怒ったりといった強い感情の変化があると、急に筋肉の緊張が緩み、体の姿勢を維持するのも困難になります。
【睡眠麻痺】
睡眠麻痺とは、睡眠と目覚めの変わり目に体験する全身の麻痺・脱力、つまり金縛りのような状態が現れます。
【入眠時幻覚】
寝入りばなに、鮮やかな生々しい幻覚を見ます。これは、最初からいきなりレム睡眠が現れるために起こる現象です。
ナルコレプシーの患者で、上記全ての症状を持つ人は少ないとされ、「日中の過度の眠気」と「情動脱力発作」が認められればナルコレプシーと思ってほぼ間違いないようですが、確定診断には睡眠ポリグラフ検査や白血球抗原の検査が必要です。
治療方法としては、中枢刺激薬、三環抗うつ薬などの薬物療法が中心になります。なお、ナルコレプシーの治療に使用されている薬物のひとつに、『リタリン』(塩酸メチルフェニデート)がありますが、このリタリンには薬物依存性のあることが多数報告されているため注意が必要です(2007年9月発表の新聞報道によると、製造販売元のノバルティスファーマは薬物依存発生を理由に「うつ病」に対する効能効果を取り下げる方針を固めている)。
ナルコレプシーは、その症状の特異性から周囲から「怠けている」などと誤解されやすいといった側面も持っています。本人も苦しんでいることを周囲が理解すると同時に、周囲もまたこの疾患のことへの理解を深めていくことが求められます。
この睡眠障害が起こる原因は、詳しくはわかっていません。遺伝子に何らかの異常があるとも考えられていますが、脳の視床下部にある神経伝達物質の受容体とナルコレプシーに関係があることも報告されており、今後の研究の成果が期待されています。